卵子提供体験談2004.08体験談

関西地方ご在住のT様ご夫妻からのメッセージ

●ご主人様より
「永い」という字を使いたくなるほど長い間二人の子の誕生を待ちました。当初、私は愛する妻の幼少の頃の写真を見ては「妻に似た2世を」と思いつづけていました。可能な限り手をつくしてみたものの期待と失望の繰り返しで気が付けば費やした金銭もふくれあがっていました。

そんな中「この人なら」と思えるドナーの方に出会い、二人で決心しました。

昨年待望の第一子を授かりとても幸せな日々を送っています。そして、あたりまえにすんなりとこの世に出てきたわけではなく、とても多くの人にそして何よりも私共2人に待たれていた我が子に対して、これからの責任と希望に身のひきしまる思いで一杯です。
今まで待つ身の二人の世界だけが全てでしたが生まれたこの子に、新しい待たれていた人生が始まりました。たくさんの喜びと困難があることと思いますが、一人前に育てていこうと誓っています。人のため、地域や国のために力を尽くせるような人になってもらいたいと心から願っています。

●奥様より
ドナー提供のコースへすすめられた時、不思議とショックは全くありませんでした。もちろん二人の子供が欲しかった気持ちは今でもないといったらうそになりますが、夫のDNAを受け継いだ子供を授かる、その選択肢が残っていることにむしろほっとした気持ちでした。又、正直に言って授かる子供にどれほどの愛情を自分自身がいだくかなど想像もつきませんでした。日に々お腹の中で育つ子供の動きをこんなにも愛しいと思う自分に誰より本人が一番驚いていたと思います。

川田様もおっしゃった通り我が子の顔を見た時すべてを忘れられました。人の幸せは様々ですが今、自分は誰よりも幸せだと感じています。

そして、幸せというものが誰か他の人や何かと比較して感じる物ではなく自分自身の内に絶対的なものとして秘めるものだと実感できることが何より喜びであります。

本当にありがとうございました。