カール・ハーバート医学博士
ハーバート院長はこんな先生です
IFCプログラムの日本人患者様の治療担当責任者は、カール・ハーバート医学博士(パシフィック生殖医療センター院長)です。
日本人患者様治療実績20年以上
ハーバート院長は、1982年、米国で初めて体外受精が実施されたその瞬間から、常に最先端の臨床現場で活躍を続けてきた生殖医療専門医です。つまり、全米でも一番経験が長い医師のうちの一人であります。
ハーバート院長が、代理出産及び卵子提供プログラムを初めて手がけたのは1987年。およそ30年近くも前のこと。
そして、1995年、20年前から、ハーバート院長は、IFCプログラムにて『日本人患者様』の受け入れを開始してくださいました。
そのような長きにわたる実績を考慮すると、『日本人患者様の治療総合件数』については、全米でもハーバート院長の右に出る医師はいないのではないかと推測されます。
一般の欧米人とは体格も身体のつくりも、薬剤の効き方も異なる日本人女性。治療や検診方法・薬剤の処方量やタイミングも、日本人患者様やドナーさんを熟知した医師でなければわからないことがたくさんあります。
また、パシフィック生殖医療センターには、日本人患者様や日本人ドナーさんの過去の豊富な治療データの蓄積がありますから、『ハーバート院長だからこそできる』医療上の決断や所見もあり、個々のケースを成功に導くことができるのです。
ハーバート院長の治療を求めて世界中から
日本だけではなく、遠くヨーロッパやアジアからハーバート院長の治療をどうしても受けたいと願う患者様がサンフランシスコを訪れます。また、全米各地の生殖医療専門クリニックからは、その施設では治療するのが難しいケースや手に負えなくなったケースが、ハーバート院長のクリニックへ送られてきます。患者様だけではなく、それだけ多くの他の専門医からも厚い信頼を受けているのがハーバート院長です。2006年の段階ですでに、ニュースウィーク誌に「親日派の名門病院」として生殖医療分野で全米でただ一施設紹介されたのが、ハーバート院長率いる「パシフィック生殖医療センター」でした。
こちら北カリフォルニアのサンフランシスコ・ベイエリアには、最先端医療で世界に知られるカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)大学病院やスタンフォードなど、多くの名門病院、多くの優秀な医師がひしめいていますが、そのような中で、他の医師達にアンケートが送られ、『もしも自分の家族が治療を必要とした場合、診てもらいたい医師は誰ですか?』という質問事項に対し、ハーバート院長を始めとしたパシフィック医療センターの医師全員が生殖医療部門の『ベスト・ドクター』として選出されています。それだけ、他の医師からの信頼も厚いハーバート院長であり、パシフィック生殖医療センターの医師団である、とお分かりいただけると思います。
個々の患者様のケースをじっくりと検討
ハーバート院長の臨床スタイルは、私達が先生に初めて治療をお願いした20年前も今も全く変わっていません。『健康な赤ちゃんを授かるという大きな目標に向かって、安全性と倫理重視の患者様主体の治療』がそれです。生殖医療のような最先端の分野では、自分の名声のために患者様を実験台に使うような医師も中にはいますが、ハーバート院長は決してそのような医療は行いません。
『健康な赤ちゃんを安全に授かる』という目標に向かって、患者様お一人お一人について、どんな治療が適しているのか、過去の治療歴があるならどんな改善点が考えられるのか、具体的且つ実際的な成功率はどの程度見込めるか、どこまで頑張るべきなのか…、そういった具体策をじっくり親身に、且つ適確に検討し、患者様がすっかり理解できるよう明確な言葉で説明を受けていただけます。
特に、「自分の卵子による治療の可能性は残されているのだろうか」という疑問が消えないまま卵子提供プログラムを考慮されていらっしゃる女性については、渡米初診時にハーバート院長が必ずその女性の卵巣機能についての診断を行い、自己卵子での治療の可能性についても同時に改めて検討をいたします。
ハーバート院長は、有名だが決して驕らない。いつも患者様の目線からも物事を見ることを忘れず、しかし熟練の医師という立場から、率直に明確に診断を行う名医です。
優しく、ユーモアたっぷり、でも率直・明確な所見。
日本人患者様は、やはり初診時はとても緊張されておいでです。でも、ひとたび院長室にお入りになり、院長の人なつっこい笑顔とユーモアたっぷりの会話に引き込まれると、すっかり緊張がほぐれてしまうご様子です。
ハーバート院長は、自身の豊富な経験だけではなく、最新臨床研究結果・統計・現場での実際的な動きについての情報をもとに、患者様の過去の治療歴を充分ふまえた上で、患者様からのどんなご質問に対しても率直に、明確な答えをその場でお伝えいたします。ハーバート院長は、患者様からのすべての疑問にお答えするべく、充分な時間をご用意くださっております。
日本の治療現場では、なかなか多忙な担当医に充分時間をとっていただいて話をする機会が得られない、と多くの患者様からお聞きしております。また、「他の患者様が待っているし、周りに聞こえてしまいそうなので、質問ができなかった。」とか、「こんな質問をしたら怒られてしまいそうで…。」などと考えて心の中に疑問点をずっと溜めたままになっている患者様も多くいらっしゃいます。
しかし、そんな「過去に訊けなかった質問」もすべてハーバート先生にぶつけてください。先生はいつでもそのような疑問を迎え入れる準備をしてくださっています。
*注:患者様の渡米日程のご都合により、ハーバート院長不在時に渡米された場合も心配無用です。パシフィック生殖医療センターの医師団(いずれも他クリニックであればディレクタークラスの豊富な経験がある生殖医療専門医です)の中の一人が診察させていただきます。医師団全員が、日本人患者様の治療に精通しています。
カール・ハーバート医学博士 略歴
1982年、カール・ハーバート医学博士は、アメリカ合衆国で初のART(先端生殖医療)プログラムのひとつであったテネシー州バンダービルト大学病院の体外受精プログラムの立ち上げの中心人物でした。不妊治療のスペシャリストとして世界的に認められいるハーバート医学博士は、優秀な医師が集まるこのサンフランシスコ市内においても、他の専門医の誰よりも長く体外受精の治療に携わってきた、極めて経験豊かな生殖生理学専門認定医です。
ハーバート医学博士は、祖父、父に続き三代目の医師であり、フロリダ大学において医学博士号を取得しました。博士は、テネシー州バンダービルト大学病院において産婦人科学の研修医時代を、また生殖生理学における特別研究医としての時代を送りました。
同大学病院での特別研究の終了と共にバンダービルト大学において教鞭を取り、1989年から90年のあいだは、同大学の生殖生理学部局長として勤めた経験を持っています。
1990年ハーバート医学博士は、後に自身が医療ディレクターとなったパシフィック・ファーティリティー・センターのサンフランシスコ・クリニックに迎えられました。その後独立開業を志し、サンフランシスコ生殖医療センターにパートナーとして参加の後、院長に就任しました。
ハーバート博士の指揮下で、サンフランシスコ生殖医療センターは、丁寧な不妊患者ケアと進んだ生殖医療技術を誇る全米でも有数のクリニックに成長致しました。
博士のこうしためざましい業績が認められ、1996年には、カリフォルニア・パシフィックメディカルセンターという北カリフォルニア隋一の規模を誇る総合病院の生殖内分泌学及び不妊部門理事という重要なポストに任命されました。
1999年11月、最先端の胎生科学を駆使した最高レベルの治療プログラムを患者に提供する為に、ハーバート博士はサンフランシスコ生殖医療センターのパートナー達と共にハーバート博士の古巣であるパシフィック生殖医療センターを吸収合併しました。ハーバート博士は、この合併によりパシフィック生殖医療センターとなった大規模生殖医療クリニックの院長として活躍されております。
1995年からは、IFCとの提携で、積極的に日本人患者様の受け入れを開始してこられた実績が認められ、2014年度には、日本卵子学会における招聘講演を行い、同学会から表彰を受けました。
ハーバート博士は常に患者の皆様に思いやりもってかつ倫理的に正しい態度で臨床にあたる事に自らを捧げておられます。ハーバート博士は国際ヒューマニズム推進学会(ISFAHSIM)の2002~2003年度の理事長であり、「ヒトの受精卵/生命の始まりを取り巻くさまざまな問題」と題したセミナー等を通して生殖医療における倫理のあり方を常に直視し患者様の立場を尊重した医療を促進しております。