「第6回IVF研究会」(大阪)演題:『米国における卵子提供・代理出産プログラムの現状』IFC社長のメッセージ:「第6回IVF研究会における講演を終え」
去る11月1日及び2日に大阪にて開催された「第6回IVF研究会」において、IFC社長の川田ゆかりは、「米国における日本人の非配偶者間ARTの現状」という題目で、講演を行いました。
その講演は、IVFなんばクリニックの森本先生が代表世話人、同院の福田先生が当番世話人を務められた研究会の二日目、京都大学名誉教授の森先生が座長を務められた「ART(高度生殖医療)をとりまく環境」というシンポジウムの中で行われました。
日本国内での非配偶者間体外受精の今後の方向性について、慶応大学教授の吉村先生がご講演を行われた後に続いての発表となりました。
日本の産婦人科学会、及び体外受精を専門とされる著名な専門医、胚培養士(エンブリオロジスト)、薬剤師や看護婦の方々が集まるこの学会において、私が講演の機会を与えて頂いたことは、本当に貴重な体験であり、光栄なことだと深く感謝いたしております。
日本の医療界での最先端で活躍される先生達のお話を伺い、本当に感動いたしました。
また、私のように、米国で非配偶者間体外受精の医療コーディネーターを務める者が、日本のそのような重要な研究会の場で発表の機会を得たことは、治療現場の患者様の声を伝える、という意味でも、大変有意義なことであったと信じております。
日本では、卵子提供プログラムは、条件付きで容認、代理出産については全面的に禁止の方向で進む、という環境である中、実際に治療を希望する日本人ご夫婦は、弊社IFCを通して米国で治療を受けられるなど、事実上は日本国外で治療に多数参加されています。
日本で卵子提供プログラムや代理出産プログラムが、自由に行われるようになれば、患者様はわざわざ海外に出向いてまで治療をお受けになる必要がなくなります。
そのような日が来るとすれば、そのような日が来るまで、実際に治療を必要とされていらっしゃる方々のために引き続き最善の努力をして参りたいと、気持ち新たにする次第でございますので、今後共どうぞ宜しくお願い致します。
2003年11月8日 IFC社長 川田ゆかり