講演記録2014.05講演記録

IFC社長・川田ゆかり講演報告:兵庫医科大学大学院特別招聘講義

講義中のIFC社長・川田ゆかり及び講義の様子

御報告が大変遅れまして恐縮ですが、私、IFC代表・川田ゆかりは、今年2014年5月15日(木)に、兵庫医科大学大学院において、大学院生育成のために実施された特別講義の講師として招聘していただき、同医科大学大学院生、産婦人科局員の諸先生、また兵庫県内で開業されておられる医師の方々などにお集まりいただき、僭越ながら講義をさせていただきました。

この度の講義は、兵庫医科大学産婦人科学教室 主任教授であられる柴原浩章先生よりお声をかけていただき、実現いたしました。私の講演にあたり、何かとご高配を賜りました柴原主任教授はじめ、産科婦人科学教室医局長・田中宏幸先生ほか諸先生方に、この場をかりまして、厚く御礼を申し上げます。

講義中のIFC社長・川田ゆかり及び講義の様子

今回の私の講義は、 『米国における日本人患者の新しい生殖医療選択医』と題し、将来の生殖医療をになう大学院生の皆さまに、米国の臨床現場における一番新しい治療選択肢についてお話させていただきました。特に、卵子提供プログラムと同時に、あるいは独自に実施することができるCCS=着床前全染色体診断プログラムや、PGD=単一遺伝子遺伝病についての着床前遺伝子診断プログラムに重点をおいて講義させていただきました。大学院生の皆さまや、教授陣の方々にいらしていただいておりましたので、私共IFCが治療をお願いしております米国サンフランシスコ市のパシフィック生殖医療センターにおける、最新の数値や情報をもとに、具体的な統計を交えてお伝えさせていただきました。

質疑応答に参加の PFC院長・ハーバート医学博士

この特別講義には、上記のパシフィック生殖医療センター院長である、カール・ハーバート医学博士もかけつけてくださいました。ハーバート博士は、私のこの特別講義の二日後に同じ神戸で開催予定であった日本卵子学会の特別招聘講演の演者として、関西国際空港へその日ご到着されたばかりだったのですが、お疲れのところ、お休みもなさらずにすぐお越しくださいました。そのため、私の講義後に行われた質疑応答の際には、ハーバート院長も、直接的に参加してくださり、現場の若い先生達のご質問にもお答えいただくなど、大変に有意義な時間になりました。

着床前全染色体診断のメカニズムや、それによって回避できる流産の可能性や、受精卵を選別することによる一回ごとの妊娠率が極めて高くなることなど、そしてそのCCSを、あらゆる体外受精治療プログラムと同時実施することが米国では今ではすでに主流になってきていることなどがディスカッションの中心となりました。

私を講師として招聘してくださっただけではなく、弊社IFC東京オフィススタッフ2名も、同行をお許しいただき、ご一緒に勉強させていただく機会も頂戴できましたのも、関係者の方々の御厚情があってのことと深謝申し上げます。私共全員にとって極めて有意義な時間でございました。

以上、大変遅くなりましたが、兵庫医科大学大学院特別講義・講演報告とさせていただきます。

IFC代表 川田ゆかり

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