最新情報2004.05着床前診断

着床前診断と男女の産み分け

「着床前診断(PGD)」というのは、「受精卵診断」とも呼ばれており、体外受精サイクルにおいて、受精卵が分割を始めた後、そのうち1個ないし2個の細胞を取り除き、ラボラトリーにおいて染色体及びある一定の遺伝病の有無を検査してから、問題のないとされる受精卵を、女性の子宮に胚移植する、という技術を指しています。

日本では、1998年の産婦人科学会の会告により、「重い遺伝病に関する受精卵診断に限り、個別に審査して認める」としているものの、これまで申請があったにも関わらず、正式に認められ、受精卵診断が行われた例はまだない状態です。

しかし、生殖医療の先端をゆく米国では、このラボラトリー技術が進んでおり、一般の患者も着床前診断技術の恩恵を受けられるようになっています。
着床前診断(受精卵診断)では、染色体を検査するわけですから、当然X染色体、Y染色体についても異常がないかの確認が行われます。
つまり、着床前診断を行うことにより、必然的にその受精卵の性別は判明してしまうことになります。

また、遺伝病の中には、一定の性別にしか出ない疾患があることから、性別そのものが検査段階において重要になることもあるわけです。そのため、着床前診断を行うことで、受精卵の性別が胚移植前に分かる、つまり結果として男女産み分けができてしまう、ということは真実です。

着床前診断(受精卵診断)のケースの個別の適応については、様々なケースや事情が考えられます。ここではすべてのケースについてご説明できませんので、ご自身のケースが着床前診断での受付可能かどうか、については個別のご相談となります。
また、何らかの理由で、男女産み分けが必要だとお考えの場合、その理由を詳細ご記入の上(特に、すでにお子さんがいらっしゃる方の場合、そのお子さん達の健康状態などもお書き添えください)お問合せフォームにてIFC宛てご連絡ください。

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