自己卵子による不妊治療の最後の砦:着床前診断(全染色体診断=CCS)
『卵子がたくさん採取できるのに、移植しても着床しない……。』
『胚盤胞まで育ったのに、また初期流産に終わってしまった……。』
本当に赤ちゃんがほしくて、不妊治療を頑張り続けているのに結果が出ないという悩みは、想像を絶するほど辛いですね。
弊社IFCに、日々ご相談に来られるご夫妻から、そんな心身共にとても辛い思いをお伺いすることが多く、私共スタッフとしては、現実として赤ちゃんを授かるためにどうしたらよいかを、ご一緒に考えさせていただいております。
まず何を確実に知ることが重要かというと、卵子の老化などの原因で、自己卵子由来の受精卵に染色体異常が起こっていないかどうか、という点です。
そのような確認は、着床前診断の一番新しいかたちである、『着床前全染色体診断(CCS)」という診断技術が可能にしてくれます。
着床しない、あるいは初期流産に終わる原因のほとんどが、受精卵の染色体異常です。つまり、染色体異常のない受精卵だけを移植できれば、治療の回り道をせずに、妊娠成功、そして出産へと近づける、というわけです。
逆の見方としては、もしも、残念ながら正常胚が全く無い、つまり受精卵すべてに染色体異常が見られた、という結果になってしまった場合は、大変に辛いことですが、自己卵子による治療の限界を示すものとして受け止めることになります。米国の統計によると、満45歳の段階で、どの女性にもそれが起こってしまうことがわかっています。その段階になると、治療を続ける場合、卵子提供プログラムが選択肢となってきます。
FSHやAMHの数値だけでは完璧に測れない「実際の卵子の老化」は、受精卵の「染色体異常」という形で現れるのです。
グレードがとても良く、見かけはきれいな形の胚盤胞が得られても、その見かけからだけでは、各々の受精卵に染色体が正常であるかどうかは全くわかりません。
一回の採卵サイクルから得られた受精卵について、染色体が正常な受精卵と異常がある受精卵の数や比率を実際に見ることでも、その後の不妊治療の展望についての重要な道しるべともなり得るのがこの選択肢です。
自己卵子による不妊治療は、常に時間との戦いです。40代に入ると、急速なスピードで劣化していく卵子。自己卵子による不妊治療の最後の砦として、手遅れにならないうちに検討すべき治療手段と言えるのが、この体外受精+着床前診断(CCS)なのです。
こちら米国サンフランシスコで実施される、自己卵子IVF+着床前診断についてのお問合せはこちらからどうぞ: