最新情報2011.08IFCニュース

こんなご夫婦がIFCで卵子提供を受けていらっしゃいます(年齢・職業・治療歴など)

「卵子提供プログラム参加を決めた他のご夫婦は、どんな方たちが多いのでしょうか?」というご質問は、いつもよく頂戴します。やはり、とても気になることですね。
そこで、ここでは、2011年の時点で、IFCプログラムにご参加中のご夫婦の背景をまとめてみました。

1.ご年齢層

2011年現在、卵子提供プログラムにご参加中のご夫妻のご年齢層をまとめたのが、【図1】のグラフです。奥様側の年齢を見てみますと、治療ご参加の中心は40代の女性となっており、現在では、全体の大部分である81%が40代の女性となっています。

やはりこれは、米国の統計で出ている通り、満45歳になった時点で、自己卵子による体外受精の成功率がほぼゼロ%になる、という事実を得て、「45歳までは自己卵子の治療で頑張ってみよう。それでも結果が得られなかったら、自己卵子は諦めて、卵子提供に挑戦してみよう。それで子供が授かるなら・・・」と考える方が多いからだと思われます。

40代が中心という患者様の年齢で、現在の極めて高い成功率を保っているわけですから、40代になってしまったからと言って「妊娠して赤ちゃんを授かることをあきらめる理由は全くない」ということが言えます。ただし、同じ生命力のあるドナー卵子由来の受精卵でも、50歳以上になると、妊娠成功率は、若干低くなってしまうことが分かっています。体力的なことも考え、40代に入ったら、賢明な決断が必要になります。

IFCプログラムでは、健康上の厳しい条件付きで50代の方もお受付していますが、上述の通り、50歳以上になると妊娠成功率も若干低下し、女性の身体の状態にも大きな変化が見られる場合があるので、できれば40代のうちに卵子提供プログラムに挑戦されるのが賢明であると考えられています。

ターナー症候群などで早くから早発閉経の診断を受けていらっしゃる30代前半の方のご参加も見られます。しかし、依然として40代の方が御参加の中心となっているのは、「早発閉経」あるいは「閉経後」の方よりも、加齢による卵巣機能低下が原因で自己卵子を諦めなくてはならない患者様のケースが一番多い、という事実の表れかと思います。

ご主人のご年齢層も40代の方が一番多くなっていますが、奥様のご年齢層に比べ、全体として若干上のご年齢となっているのがグラフからお分かりいただけるかと思います。

2.ご職業

卵子提供プログラムは総額5万ドルいう費用がかかるため、「一部の富裕層」の方しか参加できないのではないか、という声があります。

しかし、弊社プログラム参加のご夫婦のご家庭は、【図2】の通り、8割ほどが一般のサラリーマン家庭である、ということがわかります。これは、弊社IFCが業務を開始してから17年目(2011年現在)となりますが、これはいつも変わらぬ事実です。

つまり、決して「一部の富裕層」の方のみを対象にしたプログラムではなく、一般の方が真剣な思いで取り組まれていらっしゃることがうかがわれます。

3.卵子提供プログラムに進む理由

卵子提供プログラムが必要である理由として、過去の治療歴や診断内容などをまとめたのが【図3】です。

これによりますと、早発閉経、自然閉経、或いは卵巣の摘出手術を受けたなどで、全く自己卵子が得られない状態になっているのが明確な方は、IFCプログラム御参加の2割以下にとどまります。8割以上もの方たちのケースが、「卵子は採取できるけれど、何故か着床しない。(あるいは初期流産に終わる。)」「卵子の質が衰えている(卵子が老化している)。」といった状況であることがわかります。

自己卵子による治療の際、「卵子はまだ採れるのに、着床しない」「着床してもすぐに流産してしまう」「排卵誘発したのに採卵できなかった・・・」「採卵できたけれど受精卵の状態が良くなかった」そういった、「卵子の老化」により妊娠が成立しないという辛い治療を経てこられた方がその後卵子提供プログラムへ進まれ、お子さんを授かっている、という事実がこれでわかります。

更に言い換えると、「自分の卵子では、何度体外受精を受けてもだめだった」方も、こちらの卵子提供プログラムではお子さんを授かる可能性が極めて高い、ということになります。

4.卵子提供プログラム参加前の自己卵子による体外受精サイクル数(顕微授精含む)

ここまで述べて参りました通り、アメリカでIFC卵子提供プログラムに参加される前に、日本で自己卵子による体外受精を繰り返されて来られた方たちのうち、過去に何度体外受精を繰り返されたかをまとめたのが【図4】です。

およそ9割の方が、過去に日本で自己卵子による体外受精を4回以上試みられており、何と15%ほどの方たちが20回以上も日本で自己卵子による体外受精を試みられてきた、という事実がわかっています。この、20回以上試みられてこられた方たちの多くは、自然周期で採卵をほぼ毎月繰り返されてきた、という方も多くいらっしゃいます。

いずれにしても、卵子提供プログラム参加に至るまでの多大なご苦労がうかがわれる状況であり、頭の下がる思いでもあります。

こうしてご覧いただくと、ごく一般的なご家庭のご夫妻が、長い不妊治療の後に卵子提供プログラムに進まれ、お子さんを授かっている、という現実がはっきりするのではないでしょうか?

決して特殊階級のご夫婦ではなく、同じ不妊治療のクリニックの待合室で隣に座っていた方がその後卵子提供を受けていらっしゃる可能性も大いにあるのです。

アメリカでは20年以上も前から一般の生殖医療の選択肢として市民権を得ている卵子提供プログラムです。ご関心がおありになる方は、日本の患者様のお手伝いを開始してから今年で17年目(2011年現在)となる私共IFCのプログラムへどうぞお問い合わせください。多くの症例から得られたデータをもとに、ご夫妻の治療プログラムで結果を出せるよう、ベストを尽くさせていただきます。

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