最新情報2014.03卵子提供+CCS

IFCでは卵子提供と着床前全染色体診断(CCS)同時実施で、CCS選別後胚盤胞1個移植の成功率が74%に。~CCS実施による高い妊娠・出産率と流産回避に向けて~

サンフランシスコIFCの卵子提供プログラムに新しく参加されておられる日本人ご夫妻のほぼ100%が、着床前全染色体診断(CCS)の同時実施を選択されておられます。

このように大勢の日本人ご夫妻がこの同時実施プログラムを選択されているのは何故でしょう?

答えは明白です。
高い成功率と、流産回避が期待できるからです:

❶高い成功率

CCSにより選別された染色体異数性のない胚盤胞移植1個につき成功率が74%(直近の提携クリニック全体の統計数値)という驚異的な数値が出ています。

❷低い流産率

初期流産の一番の原因は、染色体異数性、つまり染色体異常によるものです。
移植する前に、流産の原因となるような染色体異常のある受精卵を除いてしまっているわけですから、最大限の流産回避につながります。

着床前診断の中で、今最先端であるのがこの新型着床前診断とも呼ばれる着床前全染色体診断(CCS)。その名前の通り、胚盤胞の段階で、すべての種類(1~22番染色体プラス性染色体のXとYの合計24種)の染色体の異数性を調べます。

染色体異数性とは、本来2本あるべきところ、1本だったり3本だったりなど、数が足りなかったり多すぎたりした場合を指します。そのような場合、その受精卵の移植をしても妊娠が成立しなかったり、初期流産になってしまう可能性が極めて高くなるのです。

IFCプログラムにおいては、提携クリニック及びラボラトリーの技術の高さにより、染色体の単純な本数だけではなく、大幅な欠損や増幅、片親性ダイソミーといったものまで検証できるため、更に着床しない原因や、初期流産を回避できる可能性を追求しています。

その結果、IFCプログラムにおいて、CCSで選別した後の胚盤胞一個だけの移植で74%という驚異的な成功率が得られており、赤ちゃんをその腕に抱いていただける可能性がそこまで高くなる、ということになります。

そのような医療上のメリットに加え、受精卵は一旦すべて凍結するため、二度目の渡米滞在はエッグドナーさんのスケジュールに合わせることなく、患者様ご自身の都合の一番よいタイミングで実施でき、しかも現地滞在日数を短縮することができます。

過去には、新鮮胚移植が一番成功率が高いとされていました。そのため、成功率を上げるためならと無理をしてエッグドナーさんとのスケジュールを合わせ、渡米滞在が長くなってもがんばってこられた方が多くいらっしゃいました。

しかし、IFCプログラムでは、もうその必要はありません。

胚移植のための渡米は、奥様のスケジュールのみに合わせ、理想的なタイミングで実施。そして滞在日数も究極では1泊3日でも実施可能です。(お身体を休めるためには、できれば3泊5日をお勧めいたしますが。)

確かに着床前全染色体診断(CCS)を同時実施するには、追加の医療費が発生します。それでも、IFCプログラムご参加の日本人患者様は、長い目で見ると、移植しても最初から妊娠するはずのない、染色体異常のある受精卵を除くことができることで、辛い流産や、余分なお身体への負担や治療費を無駄にすることがなくなるなら、このCCSに対する多少の追加出費があっても、コストパフォーマンスを考えると、極めて有意義であると感じておられます。

更に、IFCが特別提携している日本人専門ドナーエージェンシーでは、エッグドナーさんとのスケジュールを合わせる必要がなくなったため、CCS実施のIFCの患者様に限り、ドナーエージェンシー手数料の割引制度も設定されました。そして、胚移植時の滞在日数が短くなったことでも、宿泊費が抑えられる、などで、全体的に見ると、「費用の面でも損はない」と、日本人患者様がおっしゃっておられます。

このような着床前診断を同時実施できるクリニックは、全米でも大変限られています。また、実施できているラボラトリーがすべてIFCの提携クリニックであるパシフィック生殖医療センター(サンフランシスコ)ほどの高いレベルと実績には届かない場合が大変多くなっております。

40代という、「高齢妊娠」と呼ばれる年齢層になってから考えることの多い卵子提供プログラムだからなおさら、着床前診断、つまりここでいう着床前全染色体診断(CCS)の重要性がひときわ増していくことになります。

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