最新情報2015.06卵子提供

見せかけだけのドナー登録数に惑わされるべからず ~シリーズその2

前回記事『シリーズ1』で、私どもIFCのプログラムに参加されるご夫婦の中には、過去に弊社「以外」のプログラムにおいて卵子ドナーを巡るトラブルに巻き込まれ、改めて弊社IFCのような信頼できる会社のプログラムでやり直したいと、弊社を頼ってこられる方が増えている、という事実をご案内しました。

今回この『シリーズ2』では、実際に起こっていた見せかけのドナー数水増しのからくりや、ドナー情報についてのトラブルについて注意を喚起したい点をご案内したいと思います。


□ にわかに増えてきた日本人夫婦対象の卵子ドナーエージェンシーの中で、『安い、早い、しかも大勢日本人ドナーが登録されている』、という謳い文句を掲げているドナー・エージェンシーへ直接依頼した日本人ご夫婦複数から以下の「ドナー数水増し」の実態についての報告が実際にありました:

■患者様ご夫妻からの報告1:

『他社で閲覧したドナー資料の中で、写真が全くの別人なのに、プロフィールの内容が最初から最後まで、全く同一だったものを見つけた。実際に存在しないドナーなのに、見せかけの数を多くしようとして架空のドナー登録者をつくって数を水増ししていたことが後で分かった。』

■患者様ご夫妻からの報告2:

『あるドナー・エージェンシーで閲覧したプロフィールで有名大学卒ということで選ぼうとしたドナーに辞退されたと言われ、そのエージェンシーは断った。その後IFCに申し込んだ後に閲覧した中に同じドナーがいて、プロフィールを見たら、高卒となっており、IFCの高卒というプロフィールが正しい情報だった。

(IFCが専属提携しているドナー登録機関がそのドナーと確認したところ、最初に登録していたエージェンシーの対応があまりに杜撰なのでそこでのドナー登録を解除し、IFCが専属提携しているドナー登録機関に登録したが、その最初のエージェンシーは、登録解除後だというのに、依然として登録継続していたかのように見せかけ、嘘の学歴のまま紹介し続けていたことが判明した。)』

□ また、IFCが専属提携しているドナー登録機関に登録してきたドナーさんから、以下のような報告もありました:

■卵子ドナーさんからの報告1:

『他社で登録しようとしたとき、身分証明書を提出するようにという指示がまったくなかったのに、そのまますぐ登録できてしまった。そういうのは逆に怖かったのでそのエージェンシーでの登録はキャンセルしたのに、その後も私の紹介が続けられていた。』

■卵子ドナーさんからの報告2:

『他社で提供経験があります。でも、日本からその国への航空券代金は、私(ドナー)持ち、と言われ、謝礼金額から差し引かれました。でもあとで調べてみると、その会社は提供を受けるご夫妻からも私(ドナー)の航空券代金を受け取っていることがわかりました。つまり、航空券代金の二重取りをしていた、ということがわかり、ひどいと思いましたが、払い戻してもらえませんでした。次回からは信用できるところで提供することにし、そちらは登録解除の希望を出したのにまだ何も返事がありません。』

このように、御夫婦だけではなく、ドナーさんも迷惑をこうむっているケースが発生しています。

一部のこのような心無いエージェンシーにより、卵子提供プログラムの全体的な信頼性が損なわれるようなことがあれば非常に遺憾に思いますし、トラブルの元となり多くの善良な方々にご迷惑がかかることになるので、注意を喚起させていただきました。




米国においては、30年近くの長きにわたり実施されてきている卵子提供プログラムですが、アメリカ人のドナーさんでさえ、登録数がとても多いとは言えないのです。

これは、信頼できるドナー・エージェンシーにおいては、志願者全員をそのままドナー登録するのではなく、きちんと審査を行ってから登録に至るシステムになっているからです。

そして、せっかく登録してくださるドナーさんを大切にし、正当且つ公平な業務を行うことで、双方からのトラブルを防ぐことが肝要だからです。

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