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アメリカで不妊治療を受けられた方々の声<体外受精/卵子提供/代理出産>


「とっても優しそうなお医者さんが、あんまりたくさん時間をとって、いちいち私達が理解したかどうか聞いてくれるので、初めはとまどったほどです。でも、そのうち慣れて、今まで聞けなかった質問、全部できました。治療を始めた一番最初からこのお医者さんだったら、私も、もっと早く妊娠できたのでは、なんて思ってしまいます。」


「病院へ行ってびっくりしました。だって、病院に見えないんです。日本の病院みたいにバタバタしてなくて、リラックスムードで。海外の病院で治療するんだ、ってことで初めは恐かったけど、着いてみたら全然そんなことなくて、安心しました。」


「日本では、いろいろある必要な検査をするのに、あっちの病院、こっちの病院とたらいまわしにされたけど、アメリカへ来たら、あっという間に、必要な検査が全部できてしまいました。」


「治療とか検診は個室でやっていただけるんです。私の行っていた日本の病院では、ついたてやカーテンで仕切られているだけで、次に待っている人たちに話しが筒抜けだったのとは大違いです。不妊治療なんて、プライベートな話ばかりですよね。だけど、個室にいる安心感で、何でもきちんと理解できるまで質問もできるし、こんなに自分のやっていることをはっきり確認しながら治療を受けられたのは、生まれて初めてでした。」


「精子をとってきてください、って、言うのは簡単ですけど、当人の方は大変。日本では、治療のたびに何度も普通のトイレでとらなくてはなりませんでした。でも、アメリカでは、ちゃんと採精室という個室があるんです。やっと、主人が辱めを受けないで治療を受けられたような気がします。」


「希望した治療法によっての私のだいたいの妊娠の確率を教えてもらえました。以前は、終わりのないトンネルに入ったような気持ちだったけど、今は、出口が見えます。」


「予約の時間に行ったら、本当にその時間に診察が始まりました。本当は、予約ってそういう意味だったはずだけど、日本で待たされて当たり前、っていうのに慣れてしまっていたので、私にとっては嬉しい発見でした。」


「内診のときは、カーテンで仕切られていない分、恥ずかしくて大丈夫かしら、とも思ったけれど、きちんと説明を受けながら治療を受けることができて、自分のからだのことをとってもよく学ぶことができました。お医者さんの顔や、身振り手振りを見ながら診察をうけられるので、話しの内容の方が興味深くて、恥ずかしいなんて思っているひまはありませんでした。」


「変な話しですけど、日本の病院では、治療費はいくらになりますか、なんて事前に聞きづらいでしょう?でも、アメリカのクリニックだと目安を教えてくれるのは当たり前。赤ちゃんはお金に代えられないけれど、だけど、やっぱり治療費のことは大切な問題ですから。」


「こんなこと、小さなことかもしれませんが、待合室に赤ちゃんのポスターとか、そういうものがないんですよ。以前はそういうの見るたびに過敏になっていたんですけど。それに、アメリカの病院って、インテリアが素敵ですよね。病院の匂いがしないっていうか。私、長いこと日本で不妊治療を受けたせいか、病院というだけで変に緊張したり、暗くなっちゃったりしたけれど、アメリカで治療を受けていると、病院で不思議とリラックスできるんです。」


「日本の病院で治療を受けた時は患者さんの数がすごい多かったので、もしかして間違って『他人の』を入れられちゃったらどうしよう、なんて思ったことがありました。でも、私が診て頂いたアメリカのクリニックではでは一日に受け付ける患者さんの数を、ていねいに慎重に診れるだけに絞っているそうで、一回もそんな心配しませんでした。」


「事前に詳しくお話しがあって分かっているつもりでも、本番になってみると全部細々と思い出せないことってあるでしょう。治療中のそのステップごとに、これからこういう事をします、それは何のためです、こんな感じがします、1秒ほどで終わります、とか、その都度必ず教えていただけるんです。そのおかげで、まな板の鯉、って感じがしません。自分で何かするわけではないんですが、不思議と自分でコントロールがきく、っていう安心感がでるんです。」


「私、日本では痛いとかいうのをただ我慢していたんですけど、アメリカのクリニックでは、痛かったら言ってください、っていわれるんです。だから本当に痛いって言ったら、できる限りでやり方変えて下さったりするんですよ。不妊治療で随分痛い思いをしてきたから、これは感動しました。」


【卵子提供プログラムについての声】

「女の人が妊娠する確立っていうのは、年と反比例しているってこと、しっかりわかりました。初めはどうしても自分の卵子で自分の遺伝的子供をと、こだわっていたのですが(まあ、当たり前ですよね)何度も普通のIVFをやって、40歳になった頃、排卵誘発剤を打ってもついに卵子がとれなくなってしまって、やっと決断しました。二十代の中国系の女性の卵子をもらってIVFをしたら、何と一回目のトライで妊娠しました。」


「私が妊娠できるようになるには、卵子をもらう方法しか残されていなかったんです。もちろん、子供は遺伝的には私とは関係ないかもしれないけど、「血」はつながったんですよ。誤解を招くといけないけど、つまり、お腹の中で赤ちゃんが育っていく時って、私の血が胎盤を通して赤ちゃんに届くんですよ。それで子供がお腹の中で大きくなって、産むのも育てるのも私。だから、私だけがこの子の母親だ、って信じられます。」


【代理出産プログラムについての声】

「私は以前に子宮を全摘出する手術を受けていました。それは結婚してからのことだったんですが。幸い、私の卵巣はだいじょうぶだったので、代理出産という方法があることを知って本当に嬉しかったです。だって、これから私と主人の子供が生まれるんですよ!私に子宮がないのに。こんな大変な仕事を引き受けてくれた代理母の方に、この感謝の気持ちを通訳の方を通してしか伝えられないのがもどかしくて、今、英会話を勉強しています。もちろん、育児書も読んでいますけど!」


「私、お恥ずかしいんですが、初めは何にも知らなくて、とんでもない勘違いをしておりました。代理出産してもらうということは、子供はその代理母の人に似てしまう、と。青い目の子供が生まれたら困る、などと真剣に思っていた頃がありました。でも、私と主人のを使っていて、私達二人ともが日本人なのですから、青い目になどなりなるわけがないのに。生まれて来る子は私達の子供なのに。勘違いしたままでしたら、私達が自分達の子供を持てるたったひとつの方法を使わずに終わるところでした。」


「代理出産で双子の女の子に恵まれました。今は、育児に追われています。大変だけど、とても幸せです。でも、代理出産だったことは、周りには伏せてあります。やっぱり色々なことを言う人はいるでしょうから。出産に立ち会うため渡米するまで、私はマタニティ・ドレスを着ていました。おなかにクッションいれて。」