講演記録2024.04講演記録

IFC社長・川田ゆかり講演報告:
『第11回 せとうちART研究会』2024年4月7日

この度、私、IFC社長・川田ゆかりは、2024年4月7日(日)、松山市において開催された『第11回せとうちART研究会』での講演のご依頼をいただき、『卵子提供プログラム~米国における日本人患者の現状~」と題して講演させていただきました。

 第11回せとうちART研究会 

このような機会を与えてくださいました兵庫医科大学産科婦人科学主任教授を今年まで務められた柴原浩章先生、並びにつばきウィjメンズクリニック院長・鍋田基生先生に厚く御礼申し上げます。

私は、今回、サンフランシスコからビデオ参加、という形を取らせていただきましたが、この日の講演は、関西・四国を代表する不妊治療クリニック様の著名な先生方による最先端且つ患者様に寄り添う治療のあり方についてのご講演の他、プロゴルファーで妊活応援をされている、株式会社TGP代表取締役の東尾理子さんや、四国出身のテノール歌手・秋川雅史さんによるご講演という、華やかな一面もありました。

講演のトリであった秋川さんの「千の風になって」と「翼をください」の迫力ある歌声で幕を閉じたこの研究会、記録的な参加者数となった大盛会であったようです。

私が講演の機会をいただいたのは、第三者を関与させての生殖医療について考えるシンポジウムでした。

弊社IFCは、1995年、つまり今から29年前から、日本人患者様のために、日本人ドナーさんを関与させた卵子提供プログラムを実施して参りましたが、卵子提供プログラムは、今だ日本国内では正式認可となっていません。

欧米では35年ほど前から一般的な選択肢として卵子提供プログラムが受け入れられており、先進国の中で、日本は例外的存在となってしまっています。

生物学的には女性が満45歳のあたりで、自己卵子による出産の可能性がゼロ%になる、という厳しい現実がある中で、この事実を広く女性たちに知っていただき、だからこそ、まずは、自己卵子による子供がほしい、と考えるなら、37歳になったら、すぐに、不妊治療医師と相談し、検査を受け、必要であればすぐにでも、あとで後悔しないような適切な治療を開始することが肝要、と考えています。

そして、それでどうしてもだめだったときの救済手段として、他の先進国と同様、日本国内で卵子提供プログラムが認可されることを願っているし、また、今20代でまだ出産は考えられないけれど、将来自己卵子による挙児を願う女性のために、Fertility preservationとして、自己卵子凍結という選択肢も簡単に選べるようなものになれば、と願います。

また、日本のどこにいても、着床前診断(PGT-A)が受けられたり、遺伝病スクリーニング検査が認可されるようになることも願う次第です。こういった、米国を含め、長年の安全な技術が存在しているのに、日本国内に住んでいるから手の届かないものになっている治療の選択肢があるのは、本当に哀しいことだと思います。

現在、弊社IFCを通して実施できる卵子提供プログラム、PGT-A(男女産み分けも含む)プログラム、遺伝病スクリーニング検査の実施についてのお問い合わせは、こちらからどうぞ:

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